錦糸町のすゝめ
『錦糸町』
かつては怖いイメージがあった街だった。
中学生の夏休み前には、繁華街(錦糸町)へは近寄るなという先生からの指導もあり、少し大人びた街に感じていた。
とは言っても、ゲーセンや映画館など錦糸町で遊んだ思い出は、学生時代の中で最も多いかもしれない。
いわゆる私の「青春」の場所である。
現在では北口にパルコができ、ヨドバシカメラやマルイもあり何でもそろう住みよい環境となっているらしい。
らしい、、、そう筆者はもう錦糸町よりも上野の民となりつつある。
だって、パルコヤ(ヤとは?)もヨドバシもマルイもあるんだもん…
繁華街でいえば台東区代表が上野だとしたら、墨田区代表は圧倒的に錦糸町である。
新幹線が通っていないだけ、それくらいの差であるのだ。(でかいわな)
・コスパがよすぎる看板ホットケーキ
「喫茶店巡りが趣味です。」そんな若者が増えてきたように思う。
私も学生時代は神保町の純喫茶を練り歩き、現在の生業までも珈琲関連という生粋の喫茶店ラヴァーである。
とはいっても、そこまで意識高い系ではなく、喫茶店でタバコをふかしながらさぼっているサラリーマンのような感覚で喫茶店を愛している。
日常的に訪れたくなる、そんな店を探し求めているのだ。
中に入ると赤いボックスソファが印象的で意外と広い店内。
「先輩、まじ渋いっす!」そんな言葉が出てきそうだ。
渋い空間には驚くべきことに幅広い年齢層のお客さんがいる。
若いカップル、読書にふけるおじさま、お一人様でも入りやすい。
看板のホットケーキはコーヒーとセットで850円という破格のお値段。
ずっしりとしてふかふか。まさにボックスソファのようだ。
昔ながらのシンプルなホットケーキは万人の心を掴む逸品である。
私は夏に訪れたのでキンキンに冷えたアイスコーヒーと一緒に。
ナポリタンなども人気のようなので、また訪れたいお店となった。
・話題のネオ銭湯で整う
また2020年にリニューアルオープンした『黄金湯』も忘れてはならない。
まだ1年しか経っていないにもかかわらず、行ってみたい銭湯代表格なのではないか。
神奈川の友達まで知っていた。なんだこの知名度は。
おすすめはサウナのようだが、時間がなかったので筆者は入浴のみ楽しませていただいた。
中はいたってシンプルな空間ではあるが、とてもきれいで驚いた。
シンプルだからこそ、入念に掃除をしなければなかなか保てないはずだ。
大浴場の絵が猫村さんを描いている『ほしよりこ』さんだったり、ちょっとした遊び心が感じられる。
薬湯もバラエティ豊かで毎日入りたくなる。
サウナを活用している方も多く、次は挑戦しようと浴場から出るとさらに天国が待っている。
こちらでは湯上りにジンジャーエールなどが自家製ドリンクが待ち構えているのだ。
本当はクラフトビールが飲みたかったが、緊急事態宣言下なので我慢。
黄金湯を一言でいうと?chillだね。まじチル。
毎日シャワーしか浴びていない君は絶対行こうね。
ほら、エヴァでも言ってたじゃん、風呂は命の洗濯だって。
・おわりに
錦糸町はDEEPすぎる。
昔ながらの喫茶店に、NEO銭湯、老若男女に愛される街なんだな。
上野に浮気してごめんよう。